導入事例

クラウド化により、自社に置かないメリットを実感。
技術サポートも安心なクラウドパートナー。
中部地区の自動車産業に対してSES事業、またIBM i (旧AS/400)モダナイゼーションおよび自社クラウドソリューションの開発・販売を行っているイールック・ソリューションズ様。
エンドユーザー様のIBM iアプリケーション開発・運用に対する課題解決のために、弊社とクラウドパートナー連携を行って頂いた経緯と導入効果を同社・代表取締役 大橋様へ伺いました。
課題 | エンドユーザー様の旧来のオンプレミスIBM iを運用保守しているなかで、エンドユーザー様でのシステム管理部門の縮小と今後も増え続けるセキュリティ対策の必要性など課題が多い中、今後もオンプレミスでIBM iを運用保守するリスクに課題を感じていた。 |
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解決策 | IBM iのクラウド化を行い、エンドユーザー様での障害対応・計画停電の運用対応だけではなく、マシンルーム撤廃によるオフィス内スペース有効活用もシミュレーションし、エンドユーザー様でのコストと満足度の最適化を図った。 |
効果 | クラウド化にあたり想定していた通りのコストダウンと運用サポートの効率化を行うことができ、エンドユーザー様でのシステム管理者退職後もサービスレベルを維持し、IBM iを設置していたマシンルームを開放することで、大幅なオフィススペースの有効活用につながった。 |
SIer事業を行う中でのIBM iクラウド化提案
当社はIBM iユーザ様向けのSES事業からスタートしましたが、現在はIBM iモダナイゼーションを軸としたSIer事業も拡大しています。IBM iモダナイゼーションでは歴史あるローコードツールの「LANSA」、Web化ソリューション「aXes」、電子帳票化ソリューション「Wilcomm」など数多くの実績があり、これらのモダナイゼーションに対するノウハウをもとに2021年にIBM iモバイル写真管理システム「eSmart Photo Shot」を開発し、迫りくる2025年問題に向けた物流DXでのIBM iモダナイゼーションを実践しています。
SIer事業の成長過程ではエンドユーザー様へアプリケーション・インフラ・保守サポートをワンストップで提供する必要性が出てきておりますが、24時間365日のサポート体制、IBM i以外の幅広いネットワーク分野で対応力のあるパートナーとして、これまでオンプレミスIBM iでも取引があったイーネットソリューションズが、IBM iのクラウドサービスを開始したことを聞きました。過去オンプレミスIBM iのリプレイスでも実績があるため技術面の心配はなく、かつ、価格も他社クラウドよりリーズナブルでしたので、クラウドセールスパートナーとして販売を開始致しました。

エンドユーザー様へのIBM iクラウド化提案
当社のお客様で、IBM iを長年運用しているエンドユーザー様がおり、システム部門が主体で運用管理をしていましたが、ここ数年はIBM i技術者の採用・育成に大きな課題がありました。
それらの課題を私たちにも共有頂き、IBM iを今まで通り自社管理していくべきなのか?社外にアウトソースした方がいいのか?が議論の中心になりました。その過程で、今後も見据え様々な可能性を検討する中、私たちはmerisis Powerクラウドを始めとしたクラウド化構想や、その他様々な情報を共有し、最終的にはクラウド化への移行を決断され、merisis Powerクラウドをご選定頂きました。
クラウド移行することにより、
- 専任システム担当者不在での管理体制
- オンプレミスIBM iに付随する様々なコストダウン
- IBM iを設置していたマシンルーム撤廃によるオフィススペースの有効活用
など、これまで長年課題であったことが一気に解決できました。
また、副次的ですが、オフィス内に設置しないこと、オンプレミスで持たないことにより、例えばバックアップテープの交換忘れが発生しなくなりました。
更に、エンドユーザー様で定期的に計画停電の対応が必要でしたが、クラウド化によりハードウエアの電源管理や停電復旧後のシステムメンテナンスも皆無となり、お盆と正月の現地での立ち合い作業は無くなり本来のSIer業務に専念できるようになりました。
イーネットソリューションズからはIBM iクラウド化提案以外にもネットワーク環境含めた全般的なクラウド提案をしてもらえるため、両者で連携することによりエンドユーザー様の満足度をより向上していけると考えております。

メリットばかりに見えますが、クラウド移行時には課題もありました。
クラウド化当初はコストと性能のバランスを試行していたこともあり期待通りのレスポンスには届いていない状態でした。
そのためイーネットソリューションズと連携して、クラウドサーバ各リソースのパフォーマンス分析やアプリケーションの特性も考慮して、メモリー・CPWの調整を行いました。
その後、イーネットソリューションズのクラウド基盤がオールフラッシュ化したことにより、課題であったレスポンスも一旦解消しました。オンプレミスではあり得ない導入後の性能向上などクラウドサービスならではのメリットに納得しました。これからもイーネットソリューションズとともに、お客様のIBM iに対するベストなクラウド環境を定期的なパフォーマンス分析と対処により維持していきたいと考えております。
IBM iのエンドユーザー様のクラウド化にあたり、イーネットソリューションズとは以前からオンプレミスのリプレイスを一緒に行っていたため不安はありませんでしたが、実際にクラウドへの移行切替時も、切替後の検証でも問題無く稼働しており、IBM iでもクラウド運用がもはや標準なのだと思いました。
今後のIBM i
IBM iを利用されている企業にとっては、今後クラウド化の本格検討や実際にクラウド移行するケースが多くなるのは避けられないと思っています。
IBM iは他のオープン系プラットフォームと比べて格段にクラウド化が遅れており、設備・運用コスト削減・障害対応リスク・BCP・スペース効率化の一次的な効果だけではなく、クラウド化を入口としてこれから企業が立ち向かうべきDX化へのスタートラインになるのではないでしょうか。
当社としても、業界全体で技術者が不足しているIBM iにおいて、RPG開発はじめ新人教育も進めており、今後も先進的なIBM iのSES・SIer事業を提供していくため、データセンター事業を展開しているイーネットソリューションズが提供するmerisis PowerクラウドをIBM iのクラウド化として提案活用を考えております。
イールック・ソリューションズ株式会社様
代表者 | 代表取締役 大橋 晃治 |
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事業内容 | IBM i (AS/400) 向け各種システム、「LANSA」IBM i & Windows向けローコード開発ツール、コンピュータ関連要員による支援業務 |
Webサイト | https://www.elook.jp/ |
